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金 |
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世界的紛争の先行きを金相場がいち早く提示
人々の財産の頂点に立つ価値の象徴として大きな魅力を有している金は、モノと通貨の二面性を持つ、国際商品の代表的銘柄です。
国際的に通用する不変の信用価値を備えた金(ゴールド)。それだけに、世界が戦争や紛争で不安定になると、いざと言う時にどこでも換金でき、持ち運びにも便利な金の価格が上昇するとされてきました。
しかし、近年はこの「有事の金高騰」も、ひと昔前の話になりつつあります。戦争当事国は別として、世界経済に関わる大国までに、経済的混乱が波及するほどの紛争は現代において少ないと考えられることが要因の1つでしょう。
湾岸戦争の際には、「この戦争は短期間で終わる」と見た人が多く、東京市場では金が最初の30分に買われた後、一気に急落しました。その東京市場を受けロンドン、ニューヨークといった主要市場も次々と大幅な値崩れを起こしていきました。有事による高騰は減りましたが、世界情勢が取引の目安である先物市場は、どんなメディアよりも早く正確な未来を映し出していることに変わりはありません。 |
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白金 |
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相場のカギを握るのは南アフリカ、ロシア、そして日本
18世紀、スペインでは「熟成しない金」として、金の量目をごまかすのに使われた白金は、その後、金や銀とは異なる金属として認識され、貴重品として今に至ります。
全世界で金の50分の1という希少金属の白金は、他の上場貴金属と比べ宝飾品需要が大きいのが特徴です。総需要の半分近くが宝飾品に使われ、驚くことにその大半が日本によるものなのです。実は宝飾品としてこれだけプラチナを好むのは、世界中で日本人だけだと言われています。
相場変動要因は、当然日本の景気が多く関わってきます。ただし、景気後退のため、金やダイヤの消費が減少したのに対し、若年層に支持のあるプラチナは堅調に消費を伸ばした経緯もあります。一方、産出国が南アフリカとロシアで総供給量の9割以上を占め、どちらも政治的不安を抱えることから、供給不安要因が常なのもプラチナの特徴です。 |
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銀 |
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通常おとないしい相場が時折見せる劇的な変動
銀は化合物より精錬され、自然界に単体で存在するのは稀なため、古代エジプトでは金より貴重なものでした。現在は食器や宝飾品、写真やフィルムの感光材など工業用品としても幅広く使われています。
ご存知のようにその淑女的イメージから結婚指輪にも使われますが、相場もそのイメージ通りおとなしい動きをする商品とされています。しかし80年に起きたハント兄弟による買い占め事件(現在の10倍の価格に急騰)など、激しい動きのある投機的一面も併せ持っているのです。
98年にも、世界第2位の大資産家ウォーレン・バフェット氏が約4000トン、年間供給量の約4分の1にあたる銀を買い占め、相場を急上昇させた騒ぎがありました。その目的も不明で、売った形跡もないこの「バフェットの銀」の行方もまた、今後の波乱要因として注目されています。 |
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アルミニウム |
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先進工業国としての中国の新しい顔に注目
高い加工性・耐久性に加え、軽量で再生が容易。原料のボーキサイトは世界推定埋蔵量200億トンと膨大で、発掘も非常に簡単。と、利点が山積みのアルミニウムは、建築材料から食品包装材、乗り物のボディやパーツなど、至るところで使われています。
ほぼ無尽蔵で簡単に発掘できることから、相場はかなり安定してるものと思われますが、鉱山のストや米国・日本といった先進工業国の景気など、変動要因は多岐にわたります。中でも、不安定要因として注目されるのが生産国のロシア、中国の情勢です。特に、地金生産国世界第3位の中国は近年、需要国としても日本を抜き世界第2位にまで達しましたが、他の先進需要国と比べ内情が見えにくく、突然の相場変動を引き起こす材料として目が離せない存在です。 |
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パラジウム |
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供給不安・需要急増で長期大混乱がつづく
パラジウムの埋蔵量は貴金属の中でもっとも少なく、銀の35分の1、白金の2分の1しかありません。需要先の60%以上がエレクトロニクス関連商品です。
おそらく多くの人がどんな物か想像できない唯一の商品が、このパラジウムではないでしょうか。しかし、実際には意外と身の回りに使われている身近な金属なのです。
使用用途は、需要の大半が工業用です。主に、自動車用触媒、携帯電話などの電子機器の素材、歯科用として消費されています。そして相場の特徴はというと、これが現在の市場の中では最も激しいといわれるほどの存在となっているのです。
パラジウムの価格は、以前は貴金属の中ではかなり安いものだったのですが、96年を境に一変します。世界の総生産量の7割を産出するロシアと、パラジウムの先物価格の世界指標となっている日本(年間出来高世界2位のニューヨークの80倍近くが東京工業取引所で取引されています)。この両国間の契約で問題が起きたのを期に、ここ数年の相場は常に上昇を見せており、この歴史的混乱はまだ当分続くと見られています。 |
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天然ゴム |
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新規商品の上場で相場は上昇か下降か?
ゴムといえば思い付くのがタイヤ。自動車タイヤは、天然ゴムの用途の中心であり、自動車生産台数がゴム相場のカギとなります。
ゴムの世界的需給バランスを調整してきたINRO(国際天然ゴム機構)が、主産国であるタイやマレーシアの脱退で98年に解散し、ゴム相場は現在、世界情勢の波を直接受ける状況にあります。
世界生産の8割を占める東南アジア諸国では、生ゴム採取の仕事がいわゆる「3K」仕事のため人離れが続き、マレーシアなどでは生産量が減少。一方で、アジアや欧州の景気低迷で自動車販売数が落ち込む中、米国の景気までもが後退傾向に入り、ゴム市場は急速なダブつきを起こすとも見られています。加えて、ゴムの新商品「TSR20」の新規上場準備が進められたりなど、ゴム相場は上にも下にも揺れる要因に囲まれ、先を読むのが難しい状態が続いています。 |
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原油 |
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超大型の国際商品 OPECの動向が大きく影響
原油はあらゆる産業に影響を及ぼし、インフレのバロメーターにもなる大変重要な商品です。
原油は日本最大の輸入商品であり、世界最大の国際商品でもあります。それだけに米国、英国など世界中で先物取引が行われていますが、価格の指標となるのはニューヨーク・マーカンタイル取引所で上場されているWIT(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の相場です。WITには世界中の原油生産者、販売業者、需要家、投機資金が集まるため、原油の需要・供給がもっとも的確に表れるといわれています。日本の原油相場を見る時も、まずWIT相場の動きがポイントとなります。 |
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ガソリン |
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価格動向の為替と原油、この2点のみで予測可能
日本では2000年に上場したガソリン。車社会の現代にあって、ガソリンの価格を気にする人は大勢いるでしょう。非常に身近な商品のためか、上場後すぐに取引所のトップクラスの出来高を誇る人気商品となりました。
価格動向を読む際に材料視するのは、ニューヨークに上場している原油相場。原油から分留、精製されるガソリンは、当然、原油相場の動きに直結します。また、中東諸国からの輸出はすべて米ドル建てなので、原油のほぼ100%を輸入に依存する日本は、為替も相場に直結しています。
典型的な国際商品のために、この2つ以外で相場を大きく動かす要因がなく、季節による生産量・消費量の変化もないという簡潔さも、個人投資家に人気を得た理由でしょう。
ちなみにガソリンの液体自体を見る機会は少ないと思いますが、オレンジ系の色をしています。しかしこれは灯油と区別するために着色した物で、本来は無色透明です。 |
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灯油 |
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歴史のない市場だけに今後の動きに期待が集まる
ガソリン同様、2000年に上場した灯油。家庭用暖房を中心に民生用需要が75%を占め、国民生活にとって不可欠な生活密着型商品です。そのため、安定供給の確保が必須であります。
石油製品の灯油は、やはり原油の動きに敏感です。また、ガソリンの項では省きましたが、OPEC(石油輸出国機構)の生産調整の行方もポイントとなります。OPEC加盟国の生産枠がどのように決まり、それがどの程度厳守されるかは、石油製品すべてに関わる問題となります。
暖房用に消費される比率が高いため、相場は「冬高夏低」の形を現します。しかし、上場から時間が短いため、まだ他要因との連動性がはっきり出ておらず、もう少し時間が立ってから本当の意味での相場が現れてくることでしょう。 |
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