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HOME > 初心者向け講座 > 競り(セリ)の方法(売買仕法)
 
競り(セリ)の方法(売買仕法)
  先物商品市場の相場は市場で競り(セリ)を行うことにより決まるのですが、日本ではこのセリの方法(売買仕法-バイバイシホウ)に2種類あります。
それが、ザラバ取引板寄(いたよせ)取引です。
セリの基本「板合わせ(いたあわせ)」
  ザラバ取引と板寄の説明をする前にセリの基本的仕組みと見方を知っておく方が分かり易いでしょう。
売りの注文と買いの注文それぞれの要求する価格と数量に一致点があれば売買は成立しますが、売り手は「なるべく高く売りたい」、買い手は「なるべく安く買いたい」と思っていますのでセリが行われるわけです。

1.多数の売り手に対して買い手が少数である場合
  買い手は売り手を選ぶことができます。
買い手は「なるべく安く買いたい」と思っているわけですから売り手のなかから安い値段をつけている注文から順に選んでいくことになります。
売り手は「なるべく高く売りたいけど、買ってもらうためには安くするしかない」ということで、だんだん値段を下げて売りの注文を出すことになります。

2.多数の買い手に対して売り手が少数である場合
  売り手は買い手を選ぶことができます。
売り手は「なるべく高く売りたい」と思っているわけですから買い手のなかから高い値段をつけている注文から順に選んでいくことになります。
買い手は「なるべく安く買いたいけど、売ってもらうためには高くするしかない」ということで、だんだん値段を高くして買いの注文を出すことになります。

1.2.の動きを繰り返しながら、セリが進行し相場が形成されることになります。
ある値段で、売りの注文と買いの注文どちらが多いのかが重要になるわけですが、それを一覧表にして整理したものを「板」と呼んでいます
  【板1】
売り注文残 値段 買い注文残
1600枚 2530円 850枚
1555枚 2520円 910枚
1200枚 2510円 960枚
1050枚 2500円 1040枚
950枚 2490円 1250枚
920枚 2480円 1340枚
900枚 2470円 1630枚

このようにセリが開始される直前には売り注文と買い注文が板に(一覧表に)整理されます。
売り手は「なるべく高く売りたい」ので値段の高い方の注文が多くなり、買い手は「なるべく安く買いたい」ので値段が安くなるほど注文が多くなります。

ところで売り買いの注文量に「枚」という単位を使用しています。

商品先物

取引

では一単位の取引に「枚」という単位を使用していますが、これは様々な商品ごとに「キロリットル」「トン」「キログラム」などの単位を使用すると売買の処理が煩雑になってしまうので、すべての商品を「枚」という単位で統一しているわけです。

さて、セリの目的は売り手も買い手も納得できて、なるべく多くの注文の売買が成立する値段を見つけることです。

板1の「板」に項目を追加して次のようにします。

  【板2】
売り注文
累計
売り注文
値段 買い注文
買い注文
累計
注文累計
8175枚 1600枚 2530円 850枚 850枚 7325枚
6575枚 1555枚 2520円 910枚 1760枚 4815枚
5020枚 1200枚 2510円 960枚 2720枚 2300枚
3820枚 1050枚 2500円 1040枚 3760枚 60枚
2770枚 950枚 2490円 1250枚 5010枚 -2240枚
1820枚 920枚 2480円 1340枚 6350枚 -4530枚
900枚 900枚 2470円 1630枚 7980枚 -7080枚
  「売注文累計」は売り注文残の項目を安い値段の注文から高い値段の注文に向かって累計し、「買注文累計」は買い注文残の項目を高い値段の注文から安い値段の注文に向かって累計し、「注文累計差」は売注文累計と買い注文累計の差を求めたものです。
注文累計差の絶対値が最も小さくなる2500円で売買注文を成立させると「板」は次のように変化します。
  【板3】
売成立
枚数
売り注文
値段 買い注文残 買成立
枚数
0枚 1600枚 2530円 0枚 850枚
0枚 1555枚 2520円 0枚 910枚
0枚 1200枚 2510円 0枚 960枚
1040枚 10枚 2500円 0枚 1040枚
950枚 0枚 2490円 1250枚 0枚
920枚 0枚 2480円 1340枚 0枚
900枚 0枚 2470円 1630枚 0枚
  2500円より安い売り注文は全て成立しています。
成立した売り注文は希望の値段よりも高い値段で成立したことになるので問題ありません。ちょうど2500円の売り注文は買い注文より10枚多い分を残して全て成立しています。2500円より高い売り注文は、希望の値段以上の高い値段がつくまで売り注文残として全て残っています。

2500円より高い買い注文は全て成立しています。
成立した買い注文は希望の値段よりも安い値段で成立したことになるので問題ありません。ちょうど2500円の買い注文は希望通りの値段で全枚数成立しています。2500円より安い注文は、希望の値段以下の安い値段がつくまで買い注文残として全て残っています。

これでセリの目的である「売り手も買い手も納得できて、なるべく多くの注文の売買が成立する値段を見つけること」ができたわけです。
このような売買の成立のさせ方を「板合わせ」と呼びます。
ザラバ取引も板寄取引もこの板合わせの考えで動いています。
  ザラバ取引の特徴   板寄(いたよせ)取引の特徴  
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